インフルエンザ脳症にはどのような後遺症がありますか?
知的障害や運動障害、てんかんなどの後遺症が残ることがあります。
インフルエンザ脳症では、回復後も脳への影響の程度によって神経や発達に関する後遺症が残ることがあります。
急性期を乗り越えても、脳の障害が強かった場合には、知的障害(考える力や学習の力の低下)や発達の遅れ、記憶力・集中力の低下などの高次脳機能障害(考えたり判断したりする働きの障害)がみられることがあります。また、手足の動かしづらさや歩行障害といった運動障害、てんかん(脳の電気信号の異常でけいれんを繰り返す病気)が残る場合もあります。重症例では、視力や聴力の低下、言葉が出にくくなる言語障害、行動面の変化がみられることもあります。
一方で、軽症例では後遺症を残さず回復する子どもも少なくありません。特に急性壊死性脳症(ANE)などの重症型では後遺症の頻度が高く、早期からの集中治療やリハビリテーションが重要です。後遺症の有無や程度は、発症から治療開始までの時間や脳浮腫(脳が腫れて圧迫され、脳の組織がダメージを受ける状態)の強さと関連すると考えられており、早期診断と治療が将来の生活の質に大きく影響します。
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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