よく寝る子は乳幼児突然死症候群のリスクが高いですか?
よく寝ること自体は乳幼児突然死症候群のリスクではありません。睡眠環境が重要です。
「よく寝る子」であること自体が、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるという科学的根拠はありません。
SIDSは、睡眠時間の長さや「よく寝る性格」が原因で起こる病気ではありません。乳児は一般的に1日14〜17時間ほど眠ることがあり、長く眠ること自体は正常な発達の一部です。現在までの研究でも、睡眠時間の長さや昼寝の回数とSIDSの発生率に直接の関係は確認されていません。
SIDSに関係すると考えられているのは、睡眠時間ではなく睡眠環境です。例えば、うつぶせ寝、柔らかい寝具、枕やぬいぐるみが顔の近くにある環境、同じ寝具で寝る添い寝(ベッドシェア、特に保護者の喫煙や飲酒がある場合はリスクが高まる)、たばこの煙などがリスク要因として知られています。また、早産(予定より早く生まれること)や低出生体重(出生時の体重が小さいこと)なども関連が指摘されています。
一部の研究では、脳幹(呼吸や目覚めを調整する脳の部分)の未熟さがあると、睡眠中に低酸素(体に十分な酸素が届かない状態)になったときに目覚めにくい可能性が示されています。ただし、これは「よく寝る子」という性格や睡眠時間とは直接結びつくものではありません。
したがって、睡眠時間の長さよりも、仰向けで寝かせる、硬く平らな寝具を使う、顔の周囲に物を置かない、家庭内で禁煙するなど、安全な睡眠環境を整えることが最も重要です。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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