乳幼児突然死症候群には初期症状はありますか?
乳幼児突然死症候群では、予測できる初期症状や前兆はほとんどありません。
乳幼児突然死症候群(SIDS)には、発症を予測できるはっきりした初期症状はありません。
SIDSは、元気に見えていた1歳未満の乳児が突然亡くなる病気で、発症前に特有の初期症状(病気の始まりにみられる症状)はほとんどありません。多くの場合、保護者は「寝かせたときは普段どおり元気だった」と感じており、発熱、激しい咳、けいれんなどの明らかな病気のサインは通常みられません。
研究では、亡くなる前に軽い鼻水や咳などの風邪症状、哺乳量(ミルクや母乳を飲む量)のわずかな減少、機嫌が悪い(ぐずる)、いつもより眠りが深いといった変化が報告されることがあります。しかし、これらは健康な乳児にもよくみられる一般的な変化であり、SIDSを予測できる前触れ(前兆)とは考えられていません。
SIDSでは、脳幹(呼吸や目覚めを調整する脳の部分)の未熟さにより、低酸素(体に十分な酸素が届かない状態)や二酸化炭素の増加が起こっても、赤ちゃんが目を覚ましたり、体勢を変えたりする反応が弱い可能性が指摘されています。そのため、症状を観察して早期発見することは非常に難しく、予防の中心は安全な睡眠環境を整えることです。
具体的には、仰向けで寝かせる、硬めの寝具を使う、顔の周囲に物を置かない、保護者が禁煙するなどが重要とされています。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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