「乳幼児突然死症候群」とはどのような病気ですか?
乳幼児突然死症候群は1歳未満の乳児が睡眠中に原因不明で突然亡くなる病気です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、元気に見えていた1歳未満の赤ちゃんが、主に睡眠中に原因不明のまま突然亡くなる病気です。
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、1歳未満の乳児が、事故や虐待、明らかな病気がないにもかかわらず突然亡くなり、解剖(体を詳しく調べる検査)や死亡状況の調査、これまでの病歴を調べても原因が特定できない場合に診断される病気です。多くは眠っている間に起こり、生後2~4ヶ月頃に最も多いとされています。
原因はひとつではなく、「トリプルリスクモデル」という考え方で説明されます。これは、
- ①脳幹(呼吸や目覚めを調整する脳の部分)の未熟さなどを持つ赤ちゃん
- ②うつぶせ寝や柔らかい寝具などの外部環境
- ③生後数ヶ月という発達の変化が大きい時期
の3つが重なったときに起こる可能性があるという考え方です。
危険因子(発症しやすくする要因)としては、うつぶせ寝、柔らかい布団や枕、顔が埋もれる寝具、添い寝(同じ布団で寝ること)、寝かせすぎによる体の温まりすぎ、たばこの煙などが知られています。また、早産(予定より早く生まれること)、低出生体重(出生時の体重が小さいこと)、最近の軽い感染症、男児なども関連が指摘されています。
一方で、仰向けで寝かせること、硬めの寝具を使うこと、室温や衣服を適切に保つこと、家族が禁煙することは、SIDSの発症を減らすことが科学的に示されています。SIDSは完全に予防することは難しいですが、安全な睡眠環境を整えることでリスクを下げることが大切です。
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(参考文献)
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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