乳幼児突然死症候群ではどのような症状がありますか?
乳幼児突然死症候群では、亡くなる前に特有の症状はほとんどなく、突然起こることが特徴です。
SIDSは、亡くなる前に特有の症状や前ぶれがほとんどみられないことが特徴です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、元気に見えていた1歳未満の赤ちゃんが突然亡くなる病気で、多くの場合、はっきりした症状が出る前ぶれはありません。保護者の多くは「寝かせたときは普段どおり元気だった」と感じています。発熱や強い咳、けいれんなどの明らかな病気の症状が先に現れることは通常ありません。
SIDSは主に睡眠中に起こり、発見されたときには呼吸が止まっている、反応がない、顔色が悪いといった状態(心肺停止:心臓と呼吸が止まった状態)になっていることが多いです。しかし、これは発症後の状態であり、事前に気づける特徴的な症状ではありません。
一部の報告では、亡くなる前の数日から数週間の間に、軽い風邪症状(鼻水や軽い咳)、機嫌が悪い(ぐずり)、哺乳量(ミルクや母乳を飲む量)のわずかな低下などがみられることがあります。しかし、これらは多くの健康な乳児にもよくみられる変化であり、SIDSを予測できる症状とは考えられていません。
また、SIDSは解剖(体を詳しく調べる検査)、死亡状況の調査、病歴の確認などを行い、窒息(息ができなくなる事故)や感染症、代謝異常(体のエネルギーの使い方の異常)、虐待などの原因がないことを確認したうえで診断される「除外診断(他の原因をすべて除いて決める診断)」です。
このように、SIDSは症状から早期発見することが難しい病気であり、安全な睡眠環境を整えることが重要とされています。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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