糖尿病性ニューロパチーの場合、主にどのような治療をしますか?
血糖コントロールが治療の基本です。早期であれば神経障害の進行を抑えられる可能性があり、痛みやしびれには薬で症状を和らげる治療が行われます。
糖尿病性ニューロパチーの治療の基本
糖尿病性ニューロパチー(糖尿病性末梢神経障害)の治療で最も重要なのは、血糖値を良好にコントロールすることです。高血糖が続くと末梢神経の代謝に異常が生じ、神経を栄養する血管も傷つくことで症状が進行します(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。糖尿病診療ガイドライン2024では、血糖コントロールによる神経障害の発症・進行抑制が強く推奨されています。
また、血糖値だけでなく、あわせて生じやすい脂質異常症や高血圧の管理、禁煙なども神経障害の進行を防ぐうえで大切です。軽症の段階であれば、血糖コントロールと生活習慣の改善だけで症状が軽くなることもあります。
糖尿病性ニューロパチーに使われる薬
糖尿病性ニューロパチーに対する薬物療法には、主に次のようなものがあります。
- エパルレスタット(アルドース還元酵素阻害薬):神経障害の進行を抑える効果が期待される薬です。神経障害が軽度で、発症から比較的早い段階で開始した場合に効果が得られやすいとされています(糖尿病診療ガイドライン2024)
- 痛みを和らげる薬:痛みやしびれが中等度以上の場合、プレガバリン、ミロガバリン、デュロキセチンなどが第一選択薬として使われます(糖尿病診療ガイドライン2024)
糖尿病性ニューロパチーの痛み・しびれへの対処
糖尿病性ニューロパチーでは、足先のしびれや痛み、冷感、ほてりといった症状が現れることがあります。これらの症状に対しては、上記の薬物療法に加えて、日常生活での工夫も重要です。足を清潔に保ち、けがや低温やけどに注意することがすすめられています。感覚が鈍くなると傷に気づきにくくなるため、毎日の足の観察が大切です(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。
糖尿病性ニューロパチーが進行するとどうなる?
治療が遅れて神経障害が進行すると、足の感覚がさらに低下し、傷や感染症に気づかないまま悪化して、壊疽(えそ)から下肢の切断に至ることもあります(厚生労働省 健康日本21アクション支援システム)。また、自律神経にも障害が及ぶと、立ちくらみや消化不良、発汗の異常などが現れることがあります(日本神経学会)。早期に治療を始めることが重要とされていますので、足先のしびれや痛みなどの症状が気になるときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
糖尿病性ニューロパチーについて、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
糖尿病性ニューロパチーについて、気になる症状はありますか?
もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
日本糖尿病学会 . 糖尿病診療ガイドライン2024 第10章 糖尿病性神経障害. 南江堂. 2024
厚生労働省.“糖尿病神経障害”.健康日本21アクション支援システム.https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/metabolic/ym-037,(参照 2026-07-23).
日本神経学会.“糖尿病性ニューロパチー”..https://www.neurology-jp.org/public/disease/neuropathy_mh_detail.html,(参照 2026-07-23).
出口尚寿, 西尾善彦. 糖尿病性末梢神経障害. 日本内科学会雑誌. 2019, 108, 1538-1544.
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
公開日:
最終更新日:
編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
Q作成
医師執筆/監修
QAレビュー
公開
はまさき医院 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
