HER2陽性肺がんの治療はどのような選択肢がありますか?
初回は免疫チェックポイント阻害薬とプラチナ製剤併用療法、二次治療以降はトラスツズマブ デルクステカンが推奨されています。
HER2遺伝子に変異がある非小細胞肺がん(NSCLC)の治療選択肢は、病気の進行度や以前の治療歴によって異なります。現在の日本のガイドライン(2025年4月時点)に基づくと、主な治療選択肢は以下の通りです。
初回標準治療(一次治療)
- HER2を直接標的とする治療法は確立していません。
- 免疫チェックポイント阻害薬(PD-1/PD-L1阻害薬)と、プラチナ製剤という種類の抗がん剤を組み合わせた化学療法が推奨されています。
二次治療以降の標準治療
- がん化学療法後に病気が悪化した場合や、切除できない進行・再発のHER2遺伝子変異陽性非小細胞肺がんに対しては、トラスツズマブ デルクステカン(T-Dxd)という薬が推奨されています。T-Dxdは、HER2を標的とする抗体薬物複合体(抗体と抗がん剤を結合させた薬)です。
開発中の治療薬
- 現在、HER2を標的とする複数のチロシンキナーゼ阻害薬(HER2-TKI)が臨床試験の段階にあります。これらの薬は、T-Dxdよりも高い抗腫瘍効果が期待されるものもあり、今後の臨床試験の結果によって、HER2陽性肺がんの治療法の選択肢がさらに広がる可能性があります。
これらの治療法の選択は、個々の患者さんの状態やがんの特性に応じて、医師と十分に相談して決定されます。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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