「肥満症」に対する偏見(スティグマ)とはなんですか?
「太っているのは本人の自己管理不足や怠慢が原因だ」という社会的な決めつけや否定的なレッテル貼りのことです。差別やいじめにつながります。
「肥満症」に対する偏見(スティグマ)とは、「太っているのは、本人の意志が弱く、だらしないからだ」といった、個人の性格や努力不足に原因を押し付ける社会的な決めつけや、否定的なレッテル貼りのことを指します。
肥満症は、遺伝的要因、社会経済的環境、ストレス、ホルモンバランスの乱れなど、本人の努力だけではコントロールが難しいさまざまな要因が複雑に絡み合って発症する 医学的な「病気」です。しかし、社会には「肥満=自己責任」という根強い偏見が存在します。
このスティグマは、さまざまな場面で当事者に深刻な悪影響を及ぼします。
- 精神的苦痛:周囲からの心ない言葉や視線により、自己肯定感が低下し、うつ病や摂食障害などを引き起こす原因となります。
- いじめや差別:学校や職場でのいじめ、就職や昇進における不当な評価など、社会的な不利益につながります。
- 医療へのアクセスの阻害:医療機関でさえ、「痩せれば解決する」といった無神経な対応をされることを恐れ、受診をためらってしまうことがあります。これにより、治療の開始が遅れ、健康状態がさらに悪化するという悪循環に陥ります。
皮肉なことに、このようなスティグマによるストレスが、過食を引き起こし、かえって減量を困難にさせることも研究でわかっています。
肥満症を個人の問題として非難するのではなく、医学的な治療と社会的なサポートが必要な病気であると正しく理解し、偏見をなくしていくことが非常に重要です。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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