慢性肝炎はどのような検査を行いますか?
慢性肝炎は血液検査、画像検査、必要に応じて肝生検などを行います。
慢性肝炎の検査は、まず血液検査で肝臓に炎症があるかを調べることから始まります。ALTやASTが高いと、肝臓が傷んでいるサインです。
次に、B型肝炎(HBs抗原、HBV-DNA)や、C型肝炎(HCV抗体、HCV-RNA)などのウイルス検査を行い、慢性肝炎の原因を調べます。
ウイルス性でない場合には、自己免疫抗体(抗核抗体、抗平滑筋抗体など)や、鉄・銅の代謝異常などの評価も行われます。
超音波検査やCT、MRIなどの画像検査では、肝臓の大きさや形の異常の確認、肝硬変や肝がんの合併の有無などを調べます。
さらに、慢性肝炎の原因が不明な場合や、肝臓にどのくらいの炎症や線維化(かたくなること)があるかを調べるために、肝生検(針で肝臓の組織を取る検査)を行うことがあります。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
肝炎診療ガイドライン作成委員会.“C 型肝炎治療ガイドライン”.日本肝臓学会編.https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/C_v8.3_20240605.pdf,(参照 2025-05-26).
肝炎診療ガイドライン作成委員会.“B型肝炎治療ガイドライン”.日本肝臓学会編.https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/B_v4.pdf,(参照 2025-05-26).
日本消化器学会・日本肝臓学会. NAFLD/NASH診療ガイドライン2020 改訂第2版. 南江堂. 2020
厚生労働省難治性疾患政策研究事業.“自己免疫性肝炎(AIH)診療ガイドライン”.厚生労働省.https://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/080/image/AIHguideline.pdf,(参照 2025-05-26).
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