慢性肝炎と急性肝炎の違いを教えてください。
慢性肝炎は肝臓の炎症が6ヶ月以上続く状態です。急性肝炎は急激な炎症で肝臓の細胞が破壊される病気です。
慢性肝炎は、肝臓の炎症が6か月以上持続する状態です。
多くはB型・C型肝炎ウイルスによるものですが、近年では非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や自己免疫性肝炎も増えています。
初期段階では、自覚症状が乏しいことが多く、炎症が長く続くことで肝臓の組織が壊れ、肝硬変や肝がんに進行する可能性があります。
一方、急性肝炎とは、ウイルス感染、薬剤、自己免疫などを原因として、肝臓に急激な炎症が起こる状態です。
症状としては、発熱、だるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色になる)、食欲不振などがみられ、多くは数週間から数か月以内に回復します。
ただし、まれに劇症肝炎という重篤な状態に進行して、命に関わることがあります。また、一部の急性肝炎は慢性肝炎に移行することがあります。
いずれの肝炎も、早期の診断と適切な治療が重要です。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
肝炎診療ガイドライン作成委員会.“C 型肝炎治療ガイドライン”.日本肝臓学会編.https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/C_v8.3_20240605.pdf,(参照 2025-05-26).
肝炎診療ガイドライン作成委員会.“B型肝炎治療ガイドライン”.日本肝臓学会編.https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/B_v4.pdf,(参照 2025-05-26).
日本消化器学会・日本肝臓学会. NAFLD/NASH診療ガイドライン2020 改訂第2版. 南江堂. 2020
厚生労働省難治性疾患政策研究事業.“自己免疫性肝炎(AIH)診療ガイドライン”.厚生労働省.https://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/080/image/AIHguideline.pdf,(参照 2025-05-26).
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