慢性肝炎の余命はどれくらいですか?
慢性肝炎の余命は、進行度や治療状況によって大きく異なります。
「慢性肝炎」と診断されても、すぐに命に関わる状況ではありません。
余命(予後)は、病気の進み具合や治療の有無、肝硬変や肝がんの合併があるかどうかによって大きく変わります。
例えば、B型肝炎やC型肝炎でも、ウイルスをしっかりと抑えることができれば、病気の進行を止めたり、遅らせることができます。
C型肝炎では、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)によって、95%以上が完治し、予後は大きく改善しています。
B型肝炎では、完全に治すのは難しいものの、ウイルスの増殖を抑える薬により、がんの発症や肝不全への進展を防ぐことが可能です。
しかし、治療をせずに放置してしまうと、数年から十数年かけて肝硬変に進行したり、肝がんを合併して、命に関わることがあるため、早期の治療と継続的な管理がとても大切です。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
Jieun Lee, et al. Efficacy and safety of direct-acting antiviral therapy for hepatitis C virus in elderly patients (≥65 years old): A systematic review and meta-analysis. J Viral Hepat. 2022, 29, 496-517.
肝炎診療ガイドライン作成委員会.“C 型肝炎治療ガイドライン”.日本肝臓学会編.https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/C_v8.3_20240605.pdf,(参照 2025-05-26).
肝炎診療ガイドライン作成委員会.“B型肝炎治療ガイドライン”.日本肝臓学会編.https://www.jsh.or.jp/lib/files/medical/guidelines/jsh_guidlines/B_v4.pdf,(参照 2025-05-26).
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