慢性肝炎を放置するとどうなりますか?
肝硬変や肝がんに進行し、命に関わることがあります。
慢性肝炎を放置すると、肝臓に炎症が続き、細胞が少しずつ壊れていきます。
この状態が長く続くと、肝臓の組織が硬くなり、「肝硬変(かんこうへん)」という状態になります。
さらに肝硬変が進行すると、
- 黄疸(おうだん):皮膚や白目が黄色くなる
- 腹水(ふくすい):お腹に水がたまる
- 肝性脳症(かんせいのうしょう):意識がもうろうとしたり、言動がおかしくなる
などの症状が現れ、最終的には「肝不全(かんふぜん)」という命に関わる重篤な状態になることがあります。
また、肝硬変になると次のような合併症も起こりやすくなります。
- 肝がん(肝細胞がん):肝臓にできるがんで、肝硬変が最大のリスクとされている
- 食道胃静脈瘤(しょくどういじょうみゃくりゅう):食道や胃の静脈がこぶのようにふくらむ病気。肝硬変によって肝臓の血流が悪くなり、「門脈(もんみゃく)」という血管の圧力が高まることで起きる
慢性肝炎は、早期に治療を受けることで進行を防いだり、肝がんのリスクを減らすことができます。症状がなくても放置せず、定期的な診察と治療を受けることがとても大切です。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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