黄色ブドウ球菌感染症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
抗菌薬を使用して治療を行います。副作用は下痢や発疹などが一般的です。
黄色ブドウ球菌感染症の治療には、主に抗生物質が用いられます。
原因となる黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性を持っているかどうかで、第一選択薬が変わってきます。
- メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)感染症の場合:第一選択薬は、セファレキシンや、点滴静注によるセファゾリンなどが用いられます
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症の場合:第一選択薬は、バンコマイシン、リネゾリド、ダプトマイシンなどといった、メチシリン耐性菌にも有効な抗生物質が用いられます
抗生物質の副作用
どの抗生物質にも副作用の可能性はあります。
主な副作用としては、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛などの消化器症状が挙げられます。また、アレルギー反応(発疹、かゆみ、呼吸困難など)が現れる場合もあります。
まれですが、重篤な副作用として、腎機能障害、肝機能障害、血液障害などが起こる可能性があります。
バンコマイシンでは、投与速度が速すぎると「レッドマン症候群」と呼ばれる、顔面紅潮、発熱、蕁麻疹などを伴う反応が起こることがあります。
抗生物質による治療に加えて、感染部位によっては、外科的な処置(切開排膿など)が必要となる場合があります。
また、症状や感染の重症度に応じて、入院治療が必要になることもあります。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
黄色ブドウ球菌感染症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ