痩せ型の人が反応性低血糖になりやすい理由はありますか?
「痩せ型だから必ずなる」わけではありませんが、インスリンの効き方や食事量など、いくつかの条件が重なることがあります。
痩せていること自体が、直接的な原因ではありませんが、日々の診療において、痩せ型の方から食後の低血糖症状をご相談いただくことは決して珍しくありません。
以下のような理由が考えられます。
- インスリンが効きやすい:痩せ型の方の一部はインスリンの感受性が高く、食後に出たインスリンによって思いのほか血糖値が下がりすぎることがあります。
- 食事の内容と吸収スピード:1回の食事量が少なく、「甘いもの」や「炭水化物のみ」で済ませがちな場合、血糖値が急上昇した反動で急降下しやすくなります。
- 肝臓の「糖の貯金」が少ない:食事量が少なかったり長時間の空腹が続いたりすると、肝臓に蓄えられる糖(グリコーゲン)が減り、血糖値が下がり始めたときに下支えする力が弱くなります。
- 自律神経が反応しやすい:血糖値そのものは極端に低くなくても、血糖が下がるスピードが速いだけで、体が危険を察知して動悸や冷や汗などの強い症状を出すことがあります。
ただし、まれに別の病気やホルモン異常が隠れていることもあるため、まずは症状が出たタイミングで実際の血糖値を測り、「本当に低血糖が起きているか」を正確に評価することが大切です。
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(参考文献)
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Jonathan Hazlehurst et al. Society for Endocrinology guidelines for the diagnosis and management of post-bariatric hypoglycaemia. Endocr Connect. 2024, 13, e230285.
Emidio Scarpellini et al. International consensus on the diagnosis and management of dumping syndrome. Nat Rev Endocrinol. 2020, 16, 448–466.
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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