反応性低血糖の場合、主にどのような治療をしますか?
食後の急激な血糖上昇を防ぐための食事療法が基本です。必要に応じてお薬や手術などの治療がなされることもあります。
反応性低血糖の治療は、原因にかかわらず「食後の血糖値を急上昇させないこと」が最大の基本となります。
治療の中心となるのは生活・食事療法です。具体的には、1回の食事量を減らして回数を分ける「少量頻回」の食べ方が有効です。一度に大量の糖質(白米、パン、麺類、甘い飲み物など)を摂ると、血糖値が急上昇してインスリンが過剰に分泌され、その反動で数時間後に下がりすぎる原因となるためです。
また、食事の「質」と「組み合わせ」も重要です。血糖値を上げにくい玄米や雑穀などの低GI食品や食物繊維を積極的に選び、糖質単独ではなく、肉や魚、大豆などのタンパク質や脂質と一緒に食べることで、糖の吸収を緩やかにすることができます。特にジュースやスポーツドリンクなどの液体糖は吸収が極めて速く、反応性低血糖を招きやすいため避けるのが無難です。
万が一、冷や汗や動悸などの低血糖症状が起きた場合は、まずブドウ糖などの速効性のある糖分で対処します。ただし、それだけでは再び血糖値が下がる恐れがあるため、落ち着いたあとに、タンパク質や食物繊維を含む軽食をつまむことで再発を防ぐことができます。
食事の工夫だけで十分な改善が見られない場合や、胃の手術後などで症状が重い場合には、糖の吸収を遅らせるお薬などを使用する薬物療法が検討されることもあります。また、インスリノーマなどインスリンを過剰分泌する腫瘍などが見つかった場合は、手術が検討されます。
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(参考文献)
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Jonathan Hazlehurst et al. Society for Endocrinology guidelines for the diagnosis and management of post-bariatric hypoglycaemia. Endocr Connect. 2024, 13, e230285.
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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