「18トリソミー」とはどのような病気ですか?
18番染色体が1本多く、重い発達障害と多臓器異常を伴う先天疾患です。
18トリソミーは、18番染色体(体の設計図)が1本多くなることで起こる、生まれつきの重い病気です。知的発達の遅れや、さまざまな合併症を伴います。
18トリソミーの原因は細胞分裂時の不分離(染色体がうまく分かれないこと)で、多くは偶然に起こります。通常は染色体を2本ずつ持ちますが、本症では18番染色体が3本となり、全身の発達に影響を及ぼします。すべての細胞に異常がある完全型のほか、一部のみのモザイク型や部分型(染色体の一部が余分な状態)もあります。出生頻度は生児で約6,000〜8,000人に1人とされ、妊娠中に流産や死産となることも多いです。
主な症状として、胎児期からの発育不全(おなかの中での成長が遅い)、低出生体重、哺乳困難(ミルクが飲みにくい)、特徴的な顔立ち(小さいあごなど)、手を強く握る指の重なり、心疾患(心臓の異常)や腎異常(腎臓の異常)などがみられます。
予後(病気の見通し)は厳しく、生後早期に亡くなることが多く、1年生存率は約5〜10%程度とされますが、近年は医療やケアにより長期生存例も報告されています。
治療は根本的治療がなく、呼吸や栄養、心臓などに対する対症療法(症状を和らげる治療)が中心で、国際的なガイドラインでも個別のケアが推奨されています。
18トリソミーについて、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
Pyle AK, et al. Guidance for Caring for Infants and Children With Trisomy 13 and Trisomy 18: Clinical Report. Pediatrics. Pediatrics. 2025, 156, e2025072719.
Cereda A, Carey JC. The trisomy 18 syndrome. Orphanet J Rare Dis. 2012, 7, 81.
18トリソミー症候群 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/13_01_012/(参照 2026-04-10)
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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