18トリソミーには初期症状はありますか?
妊娠中から発育遅延や心奇形などがみられ、これが早期のサインです。
18トリソミーでは、これといった初期症状というより、妊娠中から連続してみられる特徴的な兆候が重要です。
18トリソミーでは、明確な「初期症状」というよりも、妊娠中から連続してみられる特徴が重要なサインとなります。この病気は胎児期(母親のおなかの中にいる時期)から異常が現れることが多く、超音波検査で胎児発育不全(赤ちゃんの成長が遅い)、胎動の減少(赤ちゃんの動きが少ない)、心奇形(心臓の形の異常)、羊水量の異常などが指摘されます。
また、脈絡叢嚢胞(脳の一部にできる袋)、いちご様頭蓋(後頭部が目立つ形)、単一臍帯動脈(へその緒の血管が1本少ない)などの所見も手がかりになります。これらが複数みられる場合、NIPT(母体血で染色体を推定する検査)や羊水検査などで病気を確認します。
出生後は、低出生体重、筋緊張低下(体が柔らかく力が弱い)、弱い泣き声、哺乳困難(飲みにくい)などが早期からみられ、さらに小頭症(頭が小さい)、小顎(あごが小さい)、指の重なりなどの特徴的な外見から、18トリソミーが疑われます。
このように、単一の症状ではなく複数の所見の組み合わせが重要であり、確定診断には染色体検査(核型検査など)が必要になります。
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(参考文献)
Pyle AK, et al. Guidance for Caring for Infants and Children With Trisomy 13 and Trisomy 18: Clinical Report. Pediatrics. Pediatrics. 2025, 156, e2025072719.
Cereda A, Carey JC. The trisomy 18 syndrome. Orphanet J Rare Dis. 2012, 7, 81.
18トリソミー症候群 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/13_01_012/(参照 2026-04-10)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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