HER2陽性肺がんの治療法について教えてください。
初回は免疫療法と化学療法、二次治療以降はHER2を標的とする薬が推奨されています。
HER2遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)に対する治療法は、病気の進行度や以前の治療歴によって異なります。
現在の初回標準治療としては、HER2を直接狙う治療ではなく、免疫チェックポイント阻害薬(免疫細胞ががん細胞を攻撃する力を高める薬)と、プラチナ製剤という種類の抗がん剤を組み合わせた化学療法が推奨されています。
一方、がん化学療法後に病気が悪化した場合や、HER2遺伝子変異が陽性で、手術ができない進行・再発の非小細胞肺がんの二次治療以降の標準治療としては、トラスツズマブ デルクステカン(T-Dxd)という、HER2を標的とする抗体薬物複合体(抗体と抗がん剤を結合させた薬)が推奨されています。
T-Dxdは、二次治療以降に使われるにもかかわらず、初回治療で使われる免疫チェックポイント阻害薬とプラチナ製剤を組み合わせた治療に劣らない効果を示すことが報告されており、初回治療としての有効性についても現在臨床試験が進められています。 さらに、HER2を標的とするチロシンキナーゼ阻害薬(HER2-TKI)という新しいタイプの薬も複数開発中で、T-Dxdよりも高い抗腫瘍効果が期待される薬剤も見られます。これらの新しい薬の今後の臨床試験の結果が注目されています。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
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(参考文献)
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