高血圧緊急症での入院期間はどのくらいですか？

入院期間は病状や合併症の有無で異なり、集中治療室で数日から1週間、一般病棟と合わせて全体で2〜4週間程度となることが多いです。

高血圧緊急症は、血圧が非常に高くなり、命に関わる臓器の障害が起こっている危険な状態です。このため、原則としてすぐに入院して集中的な治療を行います。入院期間は、病気の重さや、他に合併している病気があるかどうかによって変わってきます。

通常、治療は次のような流れで進みます。

集中治療室での管理

• 治療開始直後、特に重症な場合は、血圧を点滴などで厳重に管理し、臓器の働きを注意深く見守るため、数日から1週間程度、集中治療室で過ごします。
• 例えば、軽症であれば2～3日、重症であれば7日以上が目安とされています。

一般病棟への移行

• 血圧が安定し、急性期の危険が去ったと判断されると、一般病棟に移ります。
• 入院期間全体としては、合併症がない場合は2週間程度、重い合併症がある場合は4週間以上かかることもあります。

入院期間は、あくまで目安です。治療の目的は、血圧を安定させて、臓器へのダメージがさらに進むのを防ぐことです。医師は、患者さんの状態を見ながら、再発の危険性がなくなるまで慎重に治療を進めていきます。