接合菌症には初期症状はありますか？

接合菌症の初期症状は感染部位によって異なりますが、免疫抑制状態の患者さんでは見逃されやすいことが多く、迅速な診断が必要です。

例えば、鼻脳型接合菌症では、初期には鼻詰まりや副鼻腔の痛み、軽い鼻血などが見られますが、これらは一般的な副鼻腔炎と類似しているため注意が必要です。
また、顔面のしびれや腫れ、さらには目の周りの痛みや視力障害なども初期症状として現れることがあります。

肺型接合菌症では、初期には発熱、咳、呼吸困難などが見られ、これも一般的な肺炎と区別が難しいため、特に免疫抑制状態の患者さんでは疑いを持って診断することが重要です。

皮膚型接合菌症では、怪我の部位に発赤や腫れが見られます。

これらの症状の他にも、非特異的な症状として、倦怠感、食欲不振、微熱などが挙げられます。
初期症状が他の一般的な病気と類似しているため、リスク因子を持つ患者さんでは積極的に接合菌症を考慮すべき診断に含める必要があります。