IgG4関連疾患は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

IgG4関連疾患は、ステロイド薬、免疫抑制薬、生物学的製剤などで治療しますが、いずれも感染症にかかりやすくなるなどの副作用があります。

解説

IgG4関連疾患の治療は、病気の原因となっている炎症を抑えることが主な目的です。治療に使われるお薬はいくつか種類があり、患者さんの状態や病気の広がり方によって使い分けられます。

治療の中心となるのは、やはり「ステロイド薬」です。ステロイド薬は炎症を強力に抑える効果があり、多くの患者さんで症状の改善がみられます。

ただし、ステロイド薬には、血糖値の上昇、体重増加、骨が弱くなる(骨粗しょう症)、感染症にかかりやすくなる、胃の不調などの副作用が出ることがあります。

ステロイド薬の効果が不十分な場合や、副作用のためにステロイド薬を減らしたい場合には、「免疫抑制薬」が使われることがあります。

これは、体の過剰な免疫反応を抑えることで病気の活動を抑えるお薬です。免疫抑制薬にも、感染症にかかりやすくなる、肝臓や腎臓の機能に影響が出ることがある、といった副作用の可能性があります。

さらに、特定の状況では「生物学的製剤」という比較的新しいタイプのお薬が使われることもあります。

これは、病気に関わる特定の物質の働きだけを、ピンポイントで抑えるように作られたお薬です。生物学的製剤も、免疫の働きを調整するため、感染症のリスクが高まるなどの副作用が報告されています。

どの薬を使う場合でも、医師は患者さんの病状や体の状態を詳しく診て、最も適切なお薬を選び、量や期間を調整します。

お薬には効果だけでなく副作用の可能性もあるため、気になる症状があれば、遠慮なく医師や薬剤師に相談することがとても大切です。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 一般内科

平松 由布季 監修

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