IgG4関連疾患で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬の変更や追加をしたり、外科的な処置を行う場合もあるため、主治医に相談しましょう。
IgG4関連疾患の治療では、多くの場合ステロイド薬などが効果を示しますが、残念ながらお薬が十分に効かない場合や、一度よくなっても再び悪くなってしまう(再発)こともあります。
もし、お薬が効かないと感じる場合は、まず担当の医師にその状況を詳しく伝えることが最も重要です。
医師は、以下のようないくつかの対応を検討します。
- 治療薬の変更や追加:現在使っているお薬の種類を変えたり、別のお薬(免疫抑制薬や生物学的製剤など)を加えたりして、より効果的な組み合わせを探します。
- 薬の量の調整:お薬の量が適切か見直し、必要であれば量を調整することもあります。
- 他の病気の可能性の再検討:IgG4関連疾患と似た症状を示す別の病気がないか、改めて詳しく検査を行うこともあります。
- 外科的な治療や処置:薬物療法だけでは改善が難しい場合や、臓器の腫れが周囲を圧迫して強い症状(例えば、胆管が詰まって黄疸が出るなど)を引き起こしている場合には、手術で腫れている部分を取り除いたり、ステントという管を入れて通り道を確保したりする処置が検討されることもあります。
- 専門施設での相談:難治性の場合や診断・治療が難しい場合は、IgG4関連疾患の診療経験が豊富な専門医がいる病院や施設を紹介され、そこで相談することも有効です。
お薬が効かない状況は、不安が大きいと思いますが、さまざまな治療選択肢があります。医師とよく話し合い、病気の状態に合わせて最適な方法を一緒に探していくことが大切です。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
IgG4関連疾患
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ