アスベスト以外で悪性中皮腫になる原因はありますか?
放射線被ばくや特定の鉱物繊維がリスクを高める可能性があります。
アスベスト以外にも、悪性中皮腫の発症に関与するとされる要因がいくつか報告されています。
以下がその代表的な例です。
アスベスト以外の主な原因
特定の鉱物繊維
エリオナイト、フルオロエデナイト、バランジェロアイトといった鉱物繊維が悪性中皮腫のリスクを増加させる可能性があります。これらは一部の地域で特に問題視されています。
放射線被ばく
他のがんに対する放射線治療が、後年悪性中皮腫の発症リスクをわずかに高める可能性があるとされています。
慢性的な炎症
肺を包む胸膜やお腹を包む腹膜の慢性的な炎症(例: 慢性胸膜炎)は、悪性中皮腫のリスク因子と考えられています。ただし、この関係を示す証拠はまだ限定的です。
カーボンナノチューブ
動物実験では、カーボンナノチューブが悪性中皮腫を引き起こす可能性が示唆されていますが、人間におけるリスクは十分に解明されていません。
注意点
アスベストが悪性中皮腫の主要な原因であることに変わりはありませんが、これらの要因も可能性として考慮されています。
これらのリスク要因が疑われる環境や職業に従事している場合は、医療機関での定期的な健康診断が推奨されます。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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「悪性中皮腫」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
アスベストの曝露が原因になります。
悪性中皮腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
症状に応じて、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、循環器内科、泌尿器科などを受診しましょう。
悪性中皮腫のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
悪性中皮腫の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
ステージⅠでは手術療法や放射線療法が行われます。ステージⅡ以降では薬物療法も用いられます。
悪性中皮腫のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
悪性中皮腫の大半を占める「悪性胸膜中皮腫」の5年生存率は、ステージⅠでも約25%であるという報告があります。
アスベストは悪性中皮腫と関係がありますか?
はい。アスベストは悪性中皮腫の原因であると考えられています。
悪性中皮腫の進行速度はどの程度ですか?
進行が速い病気であり、診断後の生存期間は6〜12ヶ月ほどであるという報告があります。
悪性中皮腫とはどのような病気ですか?
内臓を包む膜に存在する中皮細胞ががん化することで発症する病気です。
悪性中皮腫の症状は何ですか?
一般的な症状として、体重減少や疲労感、発熱、貧血などが見られます。
悪性中皮腫に初期症状はありますか?
無症状のことも多いですが、倦怠感等の初期症状が現れることがあります。
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