アスベスト以外で悪性中皮腫になる原因はありますか?
放射線被ばくや特定の鉱物繊維がリスクを高める可能性があります。
アスベスト以外にも、悪性中皮腫の発症に関与するとされる要因がいくつか報告されています。
以下がその代表的な例です。
アスベスト以外の主な原因
特定の鉱物繊維
エリオナイト、フルオロエデナイト、バランジェロアイトといった鉱物繊維が悪性中皮腫のリスクを増加させる可能性があります。これらは一部の地域で特に問題視されています。
放射線被ばく
他のがんに対する放射線治療が、後年悪性中皮腫の発症リスクをわずかに高める可能性があるとされています。
慢性的な炎症
肺を包む胸膜やお腹を包む腹膜の慢性的な炎症(例: 慢性胸膜炎)は、悪性中皮腫のリスク因子と考えられています。ただし、この関係を示す証拠はまだ限定的です。
カーボンナノチューブ
動物実験では、カーボンナノチューブが悪性中皮腫を引き起こす可能性が示唆されていますが、人間におけるリスクは十分に解明されていません。
注意点
アスベストが悪性中皮腫の主要な原因であることに変わりはありませんが、これらの要因も可能性として考慮されています。
これらのリスク要因が疑われる環境や職業に従事している場合は、医療機関での定期的な健康診断が推奨されます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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