悪性中皮腫
「悪性中皮腫」とは、アスベスト(石綿)の曝露が主な原因であると考えられる病気です。胸の痛み、咳、息苦しさ、お腹の張りやしこり、動悸、睾丸の腫れなどの症状が見られます。過去にアスベストを取り扱う職業に従事していた場合は、定期的な健康診断を受け、症状が現れた際には呼吸器内科や呼吸器外科などを受診しましょう。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
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アスベストの曝露が原因になります。
悪性中皮腫の大半を占める「悪性胸膜中皮腫」の5年生存率は、ステージⅠでも約25%であるという報告があります。
はい。アスベストは悪性中皮腫の原因であると考えられています。
進行が速い病気であり、診断後の生存期間は6〜12ヶ月ほどであるという報告があります。
内臓を包む膜に存在する中皮細胞ががん化することで発症する病気です。
アスベスト曝露による悪性中皮腫の発症率は約4%と報告されています。
悪性中皮腫の場合でも長生きできる可能性はあります。
喫煙は悪性中皮腫の直接的な原因ではありませんが、肺の健康に悪影響を与えます。
胸の中の膜にできた場合を胸膜中皮腫、お腹の中の膜にできた場合を腹膜中皮腫と呼びます。
お腹の皮が痛い場合、悪性中皮腫の可能性はありますが、他の原因も考えられます。
放射線被ばくや特定の鉱物繊維がリスクを高める可能性があります。
悪性中皮腫全体の余命として報告されている1年前後と同程度か、それよりも短い可能性が考えられます。
痛みや呼吸困難が主な症状であるため、通常、これらの症状を和らげる治療を積極的に行います。
アスベスト以外が原因である悪性中皮腫は非常にまれであるため、重症度や進行速度との関連性は不明です。
悪性中皮腫は、病期(病気の進行度)に関わらず完治が難しい病気です。
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