悪性中皮腫の場合、喫煙はどのような影響がありますか?
喫煙は悪性中皮腫の直接的な原因ではありませんが、肺の健康に悪影響を与えます。
喫煙は悪性中皮腫の直接的な原因ではありませんが、肺の健康に悪影響を与えるため、患者さんの治療や予後に影響を及ぼす可能性があります。
現在の研究では、喫煙が悪性中皮腫の発症率を増加させるという明確な証拠は報告されていません。
しかし、喫煙によって肺機能が低下することで、悪性中皮腫患者さんの呼吸状態が悪化し、治療効果を低下させるリスクがあります。
さらに、アスベスト曝露と喫煙が併存する場合、肺がんのリスクは相乗的に増加することが知られています。
このため、アスベスト曝露歴のある方は、喫煙を控えることが推奨されます。喫煙を続けることで、悪性中皮腫の治療に悪影響を及ぼすだけでなく、他の重篤な呼吸器疾患や肺がんのリスクも高まる可能性があります。
アスベスト曝露歴があり喫煙している方は、定期的な健康診断や人間ドックを受診し、病気の早期発見と治療を心がけるとともに、禁煙に取り組むことが推奨されます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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