低ガンマグロブリン血症の余命はどれくらいですか?
低ガンマグロブリン血症の余命は原因や治療状況により大きく異なります。
低ガンマグロブリン血症の余命は、原因(先天性または後天性)や診断の早さ、治療の有無によって大きく異なります。
先天性の場合、例えばX連鎖無ガンマグロブリン血症のような重症免疫不全では、診断が遅れると重篤な感染症により生命を脅かす可能性があります。
しかし、免疫グロブリン補充療法や感染予防治療により、長期生存が可能になるケースも多く報告されています。
一方、後天性の低ガンマグロブリン血症は、がん、自己免疫疾患、感染症、臓器移植後などさまざまな原因で発症します。
これらの基礎疾患の種類や重症度、治療状況が予後に直結するため、余命の予測は個別性が高くなります。
例えば、多発性骨髄腫などの血液腫瘍において低ガンマグロブリン血症に対する予防的な治療により重症感染症のリスクが減少することが確認されています。
このように、低ガンマグロブリン血症の余命は一律ではなく、基礎疾患の有無や適切な治療介入の有無が鍵となります。
予後については、主治医と相談しながら、早期治療と合併症予防に努めることが重要です。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
F M C A Pimenta et al.“Hypogammaglobulinemia: a diagnosis that must not be overlooked”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31618370/,(参照 2025-04-14).
上松 一永ほか.“抗体不全症”.メディカルオンライン.https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=ag6niria&ye=2001&vo=59&issue=%C1%FD%B4%A9%B9%E67,(参照 2025-04-14).
河野 文夫ほか.“続発性免疫不全症”.メディカルオンライン.https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=ag6niria&ye=2001&vo=59&issue=%C1%FD%B4%A9%B9%E67,(参照 2025-04-14).
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