低ガンマグロブリン血症は免疫が下がる病気ですか?
低ガンマグロブリン血症は免疫力が低下する病気と言えます。
低ガンマグロブリン血症は、体内の免疫グロブリン(抗体)が通常よりも著しく低下する状態であり、結果として免疫力が低下する病気です。
免疫グロブリン(IgG、IgA、IgMなど)は、B細胞によって産生され、細菌やウイルスなどの病原体を中和・除去する重要な役割を担っています。
これらが不足すると、感染症に対する抵抗力が著しく低下し、慢性あるいは再発性の感染症にかかりやすくなります。
特に、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎などの呼吸器感染症や消化管感染症が多く見られ、重症化しやすいことが報告されています。
これにより、患者さんのQOL(生活の質)や生命予後にも影響を及ぼす可能性があります。
免疫グロブリン補充療法は、感染リスクを低減させる効果があるとされています。
したがって、低ガンマグロブリン血症は「免疫が下がる病気」と言うことができる、早期の診断と適切な管理が重要です。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
低ガンマグロブリン血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ