術後感染症になりやすい手術を教えてください。
大腸を開放する手術や人工物を埋め込む手術、土などでの汚染が強い状況での手術で感染が起こりやすいです。
手術は感染のリスクに応じて分類されており、リスクが高い手術ほど、術後感染症になりやすいとされます。具体的には以下のように分類されます。
- 傷口の汚染リスクによる分類:
- 準清潔創:十分に管理された状態で、呼吸器、消化器、生殖器、尿路に達する手術。術後感染症の予防のために抗菌薬(抗生物質)を使用します。
- 不潔創:外傷による開放された傷口や、消化器系(胃や大腸など)から大量の内容物の漏れが生じた手術など。細菌感染のリスクが高くなります。
- 特定の手術:
- 人工物埋入術:人工関節置換術、脊椎の固定具(インストゥルメンテーション)手術など、異物を体内に埋め込む手術は、感染によるリスクが高く注意が必要です。
- 消化管手術:下部消化管(大腸など)手術など、内部に細菌が多く存在する臓器を開放する手術。
特に体の深い部分でインプラントを用いる手術では、手術後も3ヶ月は術後感染症の徴候がないかどうか気をつけておくことが重要です。
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(参考文献)
日本整形外科学会診療ガイドライン委員会ほか. 骨・関節術後感染予防ガイドライン2015改訂第2版. 南江堂. 2015
日本整形外科学会.術後感染症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/postoperative_infection.html(参照 2025-11-11)
術後感染予防抗菌薬適正使用に関するガイドライン作成委員会編.“術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン”.日本外科感染症学会.http://www.gekakansen.jp/file/antimicrobial-guideline.pdf,(参照 2025-11-11).
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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