モートン病はマッサージで治る?モートン病
監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
モートン病とは
足の指にある神経が慢性的に圧迫されて生じる神経障害です。足の人差し指、中指、薬指にかけてピリピリとしたしびれを認めます。要因としてはハイヒールを履いていたり、過度なランニング、靴などが圧迫している等があります。
「モートン病」とはどのような病気ですか?
足趾(そくし:足の指)へ向かう神経が、足趾の付け根で圧迫を受けることで痛みや痺れを生じる病気です。
モートン病は足趾(足の指)へ向かう神経が、足趾の付け根で圧迫を受けることで痛みやしびれを生じる病気で、特に中指と薬指の間に発生しやすいと言われています。
この部分で神経が圧迫されて腫れるため神経腫と呼ばれることもありますが、実際には腫瘍ではなく、専門用語で「線維化(傷んで腫れたり硬くなること)」と呼ばれる状態になっています。40~60歳代の女性に多く発生し、特にハイヒールを頻繁に履く人に多いと言われています。
モートン病の症状
モートン病にはどのような症状がありますか?
歩いた時に足の指(特に指と指の間)の痛みやしびれが出ます。
初期には歩行時に足の指(特に指と指の間)の痛みやしびれを感じます。
症状が進行すると、足の甲へ痛みやしびれが広がったり、安静にしている時も痛みやしびれを感じたりすることがあります。
中年女性に多く発症し、ハイヒールなどのきつい靴を履くと症状が悪化することが多いです。また、つま先立ちや膝立ちなど足の指の先が伸ばされる姿勢で症状が悪化するという特徴があります。
モートン病の原因
モートン病の原因には何がありますか?
足の裏へ繰り返しかかる負担が原因です。
足の裏へ繰り返しかかる負担が原因です。具体的にはハイヒールなどの靴による圧迫や、つま先立ちの作業などが原因となることが多いです。また、その他にも外反母趾などの骨の変形、ガングリオンなどの腫瘍による圧迫などさまざまな原因があります。
モートン病の治療・対処法
モートン病への対処法は?
緊急性はありませんが、靴等の圧迫する要因があるのであれば圧迫を避けます。症状が続くようであれば整形外科を受診します。
モートン病の場合、主にどのような治療をしますか?
安静や薬剤療法などの、保存的治療を行います。症状が回復しない場合、手術をすることもあります。
まず、先のゆったりしたかかとの低い靴を履くことにより、神経に対する刺激を減らします。
また、インソールなどの装具の使用が効果的な場合もあります。これと並行して、ステロイドや局所麻酔薬を使用した注射を行います。
発症して早期の症例であれば、これらの保存療法で一定の効果が期待できます。
症状が慢性化して保存療法に反応しない場合、手術が行われることもあり、手術は神経剥離や神経切除、靭帯切離などが行われ、整形外科の中でも更に専門的な内容になります。
具体的な術式や治療内容については手術を行なっている病院で相談しましょう。
モートン病はマッサージで治りますか?
根本的な治療にはならない可能性が高いです。
一般的に提唱されている保存治療には装具や注射などがありますが、マッサージはモートン病に対して一般的に行われている治療ではありません。
マッサージにより周囲の組織の柔軟性が改善する可能性はありますが、根本的な治療にはならないと予想されます。
早めに整形外科で適切な診断をしてもらい、患者さんそれぞれの状態に合った治療をしてもらうことをおすすめします。
受診の目安・何科を受診するべきか
モートン病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、受診の目安はありますか?
足の指に痛みを感じたら、早めに整形外科を受診しましょう。
モートン病は早期に治療を開始した方が保存療法で治癒しやすいことが知られており、できるだけ早期に整形外科を受診して診断・治療した方がよいでしょう。
ただし、緊急性は無いため、必ずしも痛みが出て数日以内に受診する必要はなく、1~2週以内に受診すれば十分でしょう。
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この記事の監修医師
原瀬 翔平
亀田総合病院 脳神経内科・内科
University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03