10代や20代などの若年層でも肝硬変になるリスクはありますか?
若年層でも肝硬変になるリスクはあります。
多くはありませんが、若年層でも肝硬変になるリスクはあります。
肝硬変は、B型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎や、自己免疫性、アルコールの飲み過ぎ、MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)、先天性の代謝性疾患などが原因となって発症すると言われており、これらを発症していれば若年層でも肝硬変になる可能性はあります。
もっとも、肝硬変はこれらの肝臓の病気によって肝臓の細胞が壊れきってしまった最後の状態であり、そのようになるまでには一般的には時間が掛かります。そのため、肝硬変になるのは、多くは60~70代の患者さんです。
例えば、重度のアルコール性肝障害の患者さんでは、過剰な飲酒によって20代で肝硬変となってしまう方も中にはいらっしゃいます。
健康診断などで肝機能異常を指摘された場合や、肝疾患の既往歴がある家族がいる場合、そのままにせずに精密検査を受け、適切な処置を受けましょう。
肝硬変の根本的な治療法はないため、症状を悪化させないようにすることが大切です。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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「肝硬変」とはどのような病気ですか?
肝硬変とは、慢性的なダメージによって肝臓の細胞が破壊され、肝臓が硬くなった状態のことです。
肝硬変の原因は何がありますか?
肝硬変の原因として、ウイルス性肝炎、アルコール性肝障害、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、自己免疫性肝炎などがあります。
肝硬変ではどのような症状がありますか?
肝硬変の主な症状には黄疸(おうだん:皮膚や尿が黄色になる)、お腹の張り(腹水)、むくみ、肝性脳症(意識が悪くなる、異常な行動をする)などがあります。
肝硬変には初期症状はありますか?
体のだるさ、食欲低下などの初期症状が現れることがあります。
肝硬変の場合、主にどのような治療をしますか?
肝硬変の原因に応じた治療と、肝硬変の合併症に対する治療を行います。
肝硬変が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
消化器内科を受診しましょう。特に黄疸がでている場合は、早めに受診しましょう。
肝硬変のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
肝硬変の場合、余命はどのくらいですか?
肝硬変の重症度、肝硬変の原因となった病気の種類、合併症の有無、年齢などによって余命は大きく異なります。
肝硬変は最終的にどのような経過をたどりますか?
肝不全、食道胃静脈瘤、肝細胞がんなどの理由で亡くなることが多いです。
肝硬変では腹水がたまりますか?
肝硬変が進行すると、腹水がたまる可能性があります。
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