「壊死性筋膜炎」とはどのような病気ですか?
壊死性筋膜炎は、筋膜に沿って急速に広がり組織を壊死させる、命に関わる重篤な細菌感染症です。
【壊死性筋膜炎とは】
この病気は、皮膚の下にある筋膜(筋肉を包む膜)に沿って細菌が急速に広がり、周囲の組織が死んでしまう(壊死)重い感染症です。進行が非常に早く、放置すると命に関わる危険があります。
【感染の原因と症状】
原因
多くは小さな傷や火傷など、皮膚のバリア機能が壊れた部分から細菌が体内に侵入して起こります。特に糖尿病や免疫力が低下している人に発症しやすいとされます。原因となる細菌は、ブドウ球菌や連鎖球菌、腸内細菌など多種多様で、複数の菌が同時に感染していることも少なくありません。
初期症状
感染した場所には、赤み、腫れ、強い痛みなどが現れます。しかし、痛みが局所の見た目と比べて異常に強いのが特徴です。
進行症状
病状が進むと、皮膚の色が暗赤色に変化して硬くなり、水ぶくれや血の混じった水ぶくれができたり、皮膚が黒く死んでしまったりすることもあります。また、高熱や脈が速くなる、全身の関節痛、血圧低下などの全身にわたる重い症状(ショック症状)も現れ、意識がぼんやりすることもあります。
【治療の重要性】
壊死性筋膜炎と診断されたら、できるだけ早く手術で感染して壊死した組織を広範囲に取り除くこと(デブリードマン)が最も重要です。同時に、点滴で強力な抗菌薬(抗生物質)を投与する治療も行います。この病気は非常に重篤なため、早期発見と迅速な外科的治療が救命のために不可欠です。
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最終更新日:
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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