壊死性筋膜炎の場合、主にどのような治療をしますか?
壊死性筋膜炎の治療は、早期の手術と抗菌薬投与が不可欠です。
【治療の基本】
手術=外科的デブリードマン(デブリードマン)
最も重要な治療法です。全身麻酔下で、壊死した皮膚、皮下組織、筋膜、筋肉などをできる限り徹底的に切除し、膿を排出します。筋膜に沿って感染が広がるため、筋膜を切開して筋肉の壊死の有無を確認することも重要です。
創の開放
デブリードマン後、創を開放した状態を保ち、感染管理を継続します。
抗菌薬投与
手術中に採取した組織の培養結果に基づき、適切な抗菌薬が選択・投与されます。
【さらなる治療】
集中治療
全身状態の悪化や敗血症が見られる場合、集中治療室での管理に加え、腎不全や播種性血管内凝固症候群(DIC)などの合併症への対応が必要です。
四肢切断術
病状が進行し、命を救うためには四肢切断術が検討されることもあります。
高気圧酸素療法
ガス壊疽など、ガスを産生する細菌による感染の場合、術後の高気圧酸素療法が有効とされています。
【早期診断の重要性】
壊死性筋膜炎は、初期には蜂窩織炎と似た症状を示すため、鑑別が難しいことがあります。しかし、局所所見に合わない強い痛みや、皮下組織の異常な硬結、紫斑や水疱・血疱の形成が見られる場合は、壊死性筋膜炎を強く疑い、試験切開などによる早期診断が不可欠です。
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最終更新日:
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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