蜂窩織炎と壊死性筋膜炎の違いは何ですか?

蜂窩織炎は皮膚・皮下脂肪の深い炎症で抗菌薬で治癒することが多い一方、壊死性筋膜炎は筋膜まで急速に広がり、組織が壊死する重篤な病気で外科手術が不可欠です。

【蜂窩織炎とは】

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚とそのすぐ下の脂肪組織に細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。感染した場所には、皮膚の赤み、熱、腫れ、痛みといった症状が見られますが、多くの場合、抗菌薬(抗生物質)の飲み薬や点滴で良くなります。治療期間の目安は7日から14日間ほどです。

【壊死性筋膜炎とは】

一方、壊死性筋膜炎は、皮膚だけでなく、脂肪の奥にある筋膜や筋肉まで細菌感染が急速に広がり、組織が腐ってしまう(壊死)非常に重い病気です。 この病気は急激に悪化し、命に関わることもあるため、早期の治療がとても重要になります。症状としては、蜂窩織炎よりも異常に強い痛みがあり、皮膚が硬くなったり、あざや水ぶくれができたり、皮膚が壊死することもあります。高熱や脈が速くなる、血圧が下がるなどの全身症状も顕著に出ることがあります。

【見分け方のポイントと治療】

蜂窩織炎は紅斑の境界がはっきりしないことが多いですが、壊死性筋膜炎は、痛みが局所の見た目以上に強く、皮膚の色が暗赤色に変わったり、全身状態が著しく悪化する点が特徴です。壊死性筋膜炎の治療では、腐ってしまった組織を外科手術で徹底的に取り除く(デブリードマン)ことが、抗菌薬の投与と並んで最も大切です。

ユビーAIパートナーユビーAIパートナーに聞いてみよう

壊死性筋膜炎について、特に知りたいことは何ですか?

利用規約プライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。

壊死性筋膜炎について、気になる症状はありますか?

もっとも当てはまる項目を選択してください。

関連する病気と症状

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

壊死性筋膜炎

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

公開日

最終更新日

日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。