壊死性筋膜炎の画像診断について教えてください。
CTやMRI検査は、ガス像や筋膜の肥厚、膿の貯留などを早期に検出し、壊死性筋膜炎の診断に有用です。
壊死性筋膜炎は、皮膚の深い部分から筋肉を覆う筋膜にかけて組織が壊れてしまう重い感染症です。この病気の診断や、似た症状の蜂窩織炎(皮膚の下の脂肪組織の炎症)と区別するために、画像検査がとても大切です。
【画像検査の種類とわかること】
CT(コンピューター断層撮影)
- 体の中の画像で、ガスがたまっている様子(ガス像)、膿がたまっている場所(膿瘍)、筋膜が厚くなっている様子(筋膜肥厚)がわかります。
- 救急の場面では、撮影時間が短く手軽なため、最初に行われることが多い検査です。
MRI(磁気共鳴画像)
- CTよりもさらに詳しく組織の状態を見ることができます。
- 特に、筋膜肥厚や蜂窩織炎との鑑別に優れています。
- ただし、体内に金属片がある場合は検査を受けられないことがあるので注意が必要です。
これらの検査で、感染の広がりや深さを正確に判断し、適切な治療へとつなげます。
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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