卵巣がんはどのような手術を行いますか?
初期腫瘍減量手術、進行期決定手術、試験開腹術、中間腫瘍減量手術、妊孕性温存手術などがあります。
卵巣がんでは、手術進行期や組織型を診断し、がんをできるだけ取り除くために手術を行います。
その他、診断のみを目的にした試験開腹術や中間腫瘍減量手術、妊孕性温存手術といった手術が行われることもあります。
初回腫瘍減量手術・進行期決定手術
左右の卵巣、卵管、子宮、大網を切除し、周りの臓器や腹膜にがんが広がっている場合、目に見えるがんは可能なかぎり取り除きます。同時に進行期を診断するために腹腔細胞診やリンパ節など各場所の生検を行うことがあります。
試験開腹術
手術でがんを取りきるのが難しいと判断された場合、組織型の診断と可能な範囲で進行期を確認することを目的に行います。
中間腫瘍減量手術
試験開腹を行った、もしくは術後に体内に直径1cm以上のがんが残っている場合に、薬物療法と併用してがんの量を減らすために行います。
妊孕性温存手術
特定の条件に当てはまる場合、妊娠する能力を保てるような手術を行える可能性もあります。がんの性質がおとなしい場合、組織型が温存可能だと診断される場合、妊娠可能な年齢で強い希望がある場合など、複数の条件をクリアした場合に実施対象となります。
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最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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「卵巣がん」とはどのような病気ですか?
卵巣に発生した悪性腫瘍です。
卵巣がんの原因は何ですか?
子宮内膜症が卵巣がんの原因となる場合があります。また、卵巣がんの中には遺伝性のものがあります。
卵巣がんでは、どのような症状が見られますか?
腹部膨満感(お腹の張り)、下腹部にしこりが触れる、食欲不振、頻尿、便秘などの症状が見られます。
卵巣がんの初期症状には何がありますか?
卵巣がんは症状が出にくいため、発症初期には自覚症状が現れず気がつきにくいことが多い病気です。
卵巣がんが疑わしい場合、何科を受診したらよいですか?医療機関を受診する目安はありますか?
婦人科を受診してください。症状が現れた場合にはなるべく早く受診しましょう。
卵巣がんの早期発見は難しいですか?
卵巣がんは初期の自覚症状がほとんどなく、早期発見が難しいと言われています。
卵巣がんでは体のどこがどのように痛みますか?
初期の卵巣がんではほとんど痛みなどは起こりませんが、進行するとお腹や腰、骨盤などに痛みが出てきます。
卵巣がんはエコーで分かりますか?
エコーでは、癌(がん)の疑いがある卵巣の腫れを見つけることができます。
卵巣がんの病期(ステージ)ごとの転移の有無について教えてください。
癌(がん)の広がりによって4つのステージに分けられます。早期がⅠ期、最も進行しているものがⅣ期です。
卵巣がんになりやすいのはどのような人ですか?
妊娠・出産歴がない、40代以上である、子宮内膜症がある、家族に乳がんや卵巣がんの人がいるといった方はリスクが高いとされています。
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