10代や20代などの若年層でも間質性肺炎になるリスクはありますか?
若年層でも間質性肺炎になるリスクはあります。
間質性肺炎の中で、原因が不明である特発性間質性肺炎については50歳以上に多いとされ、若年層ではまれとされているものの、発症することはあります。
特発性間質性肺炎の発症には複数の遺伝子異常や環境要因が関わっていると考えられており、喫煙や加齢などがリスク因子とされていますが、発生機序は十分にはわかっていないというのが現状です。このため、若年層ではリスクは高いとは言えませんが、発症する可能性はあり得ます。
一方で、原因が特定できる間質性肺炎のうち、薬剤が原因である薬剤性肺障害や、環境中の原因物質の吸入による過敏性肺炎などは、外的な要因が主体であるため年齢に関わらず発症する可能性があります。
また、間質性肺炎の原因のひとつである膠原病は若年でも発症することがあります。家系内発症があり、原因遺伝子が特定されているものは家族性肺線維症と分類され、幼少期から発症することがあります。
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最終更新日:
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
(参考文献)
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