間質性肺炎はどのくらいの期間で治りますか？治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。

間質性肺炎はいくつもの種類に分かれており、病気の種類によって治療の方法や経過はさまざまであり、病状の個人差もあります。

また、多くの間質性肺炎は進行性の病気であり、完治は難しいとされ、進行をできる限り抑えることが治療の目標になります。

原因が不明の間質性肺炎は特発性間質性肺炎と呼ばれ、その中でもさらに大きく9つの病型に分かれており、それぞれ治療の流れも異なります。

特発性間質性肺炎のうち、最も頻度の高い特発性肺線維症に対しては抗線維化薬（ピルフェニドン、ニンテダニブ）という薬で治療し、進行を抑える効果を期待します。

その他の病型では、ステロイド薬や免疫抑制剤による治療をまず行うことが多く、それでも病気が進行する場合に抗線維化薬による治療を考えます。

間質性肺炎の種類に関わらず、病気が進行し、酸素が十分に取り込めなくなった場合には、在宅酸素療法を行います。