膠原病で間質性肺疾患を合併した場合、治療方法はありますか?
膠原病の治療強化や、肺の線維化を抑える薬などが考えられます。
膠原病に伴う間質性肺炎では、患者さんごとにさまざまなケースがあり、治療方法もさまざまです。肺に対する特別な治療をしなくても長期間安定している患者さんもいますし、進行していく場合にも、その段階や性質などに応じた治療方法が選択されます。
治療を行う場合には、まずは、肺以外の臓器でどの程度膠原病の影響が出ているかなどを総合的に判断した上で、膠原病そのものに対する治療(すでに治療中の方では治療内容の見直し)が行われます。これには、ステロイド剤や免疫抑制剤、分子標的薬などといった薬が考えられます。
また、膠原病の種類や間質性肺炎のタイプによっては、抗線維化薬(肺の線維化を抑える薬)を使用することもあります。肺の機能が落ちて、酸素の取り込みが悪くなった場合には酸素吸入を行ったり、特に若い方で非常に病状が悪い場合には肺移植が検討されることもあります。
また、薬や酸素による治療の他に、禁煙、呼吸リハビリテーション、肺炎予防のためのワクチン接種なども肺の機能を守るために重要です。
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最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
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