膿胸の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
体の回復を助け、再発を防ぐために気をつけるべき点がいくつかあります。
治療の段階(入院中か、退院後の回復期か)によって注意点は少し異なります。
【治療中に最も大切なこと】
医師・看護師の指示を厳守する
抗生物質の服用: 指示された時間に、処方された分量を必ず飲み切ってください。症状が良くなったと感じても、自己判断で中断すると再発や耐性菌の原因になります。ドレーン管理: 胸に管(胸腔ドレーン)が入っている場合は、管を引っ張ったり、ねじったりしないよう注意し、痛みや異常があればすぐに看護師に伝えてください。
十分な栄養と休息を取る
【退院後・回復期の日常生活】
体力の回復を焦らない
退院後もすぐには元の体力に戻りません。まずは散歩などの軽い運動から始め、体の調子を見ながら徐々に活動量を増やしていきましょう。疲労を感じたら無理せず休むことが大切です。
バランスの取れた食事を継続する
体力を回復させるため、引き続き栄養バランスの取れた食事を心がけてください。
禁煙を徹底し、受動喫煙も避ける
喫煙は肺の機能を低下させ、感染症のリスクを著しく高めます。膿胸の再発予防のためにも禁煙は必須です。ご家族にも協力してもらい、受動喫煙も避けてください。
定期的に通院する
退院後も、医師の指示通りに必ず通院してください。胸部X線検査などで肺の状態を確認し、完全に治癒したか、後遺症がないかなどを見ていく必要があります。
体調の変化に注意する
再び発熱したり、胸の痛みや咳、呼吸困難などの症状が現れた場合は、すぐに受診してください。
膿胸は治療に時間がかかることもあり、根気のいる病気です。焦らず、医師の指導に従いながら、一つひとつ着実に日常生活を取り戻していくことが大切です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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