膿胸の入院期間や治療期間はどのくらいですか?
治療期間は膿胸のタイプや経過で異なり、数週間から数ヶ月に及ぶことがあります。
膿胸の最適な治療期間は、胸水のタイプ、ドレナージの状況、治療への反応、患者さんの免疫状態などによって異なります。
- 単純な肺炎随伴性胸水(自然に治まる可能性のある軽度なもの)の場合、治療期間は1〜2週間程度です。
- 膿胸の場合、通常はさらに長く、4〜6週間かかることも多いです。
- 胸腔内線溶療法を行うことで、入院期間が短縮されることが示されています。
- 手術(VATS)も入院期間の短縮につながる可能性がありますが、必ずしもそうではないという研究結果もあります。
画像上の胸膜の厚みなどが完全に消失するまでには、数週間から数ヶ月かかることがありますが、完全に消失するまで治療を継続する必要はありません。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Edward T H Fysh et al.“Clinical outcomes of indwelling pleural catheter-related pleural infections: an international multicenter study”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23828305/,(参照 2025-08-18).
Najib M Rahman et al.“Intrapleural use of tissue plasminogen activator and DNase in pleural infection”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21830966/,(参照 2025-08-18).
Didier Lardinois et al.“Delayed referral and gram-negative organisms increase the conversion thoracotomy rate in patients undergoing video-assisted thoracoscopic surgery for empyema”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15919270/,(参照 2025-08-18).
D R Lawrence et al.“Thoracoscopic debridement of empyema thoracis”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9386719/,(参照 2025-08-18).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
膿胸
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです