膿胸は手術しないと治りませんか？
必ずしも手術が必要ではなく、抗菌薬治療と胸水排出で治る場合も多いです。
膿胸の治療には、必ずしも手術が必要なわけではありません。初期治療としては、抗菌薬（抗生物質）の投与と、胸に管を入れて膿を排出するドレナージ（胸腔ドレーン留置）が中心となります。
多くの場合、この抗菌薬とドレナージの組み合わせで膿胸は改善します。特に、胸水が自由に動く状態であれば、一本の管を入れるドレナージが推奨されます。
しかし、これらの治療で改善が見られない場合や、胸水が複数の部屋に分かれて溜まってしまっている場合（隔壁形成）、また肺を覆う膜が固まってしまった場合などには、胸腔鏡下手術（VATS）のような外科的処置が検討されます。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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