非ホジキンリンパ腫の原因は何がありますか?
免疫、ウイルスや細菌などの感染症、環境要因、遺伝的要因などが関与することがありますが、ほとんどの原因は明らかになっていません。
「非ホジキンリンパ腫」は、遺伝子や免疫系の変化が関係していると考えられていますが、ほとんどの原因がいまだ解明されていません。しかし、危険因子としては以下のようなものが考えられます。
免疫系の問題
- 先天的、あるいは後天的な免疫系の異常や免疫不全の状態
- HIV・エイズ(AIDS)のような免疫系を弱める病気、あるいは薬剤の使用
など
ウイルスや細菌
- エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)
- ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)
- C型肝炎ウイルス(HCV)
- ヘリコバクター・ピロリ菌
など、特定のウイルスや細菌の感染などが危険因子と考えられています。
環境因子
- 放射線被曝
- 農薬
- 溶剤
などの特定の化学物質への曝露(ばくろ:何らかの物質にさらされる・接触すること)も危険因子と考えられています。
遺伝的要因
家族に同じ病気や他のがんにかかったことがある人がいる場合にも注意が必要です。
年齢と性別
- 60歳以上
- 男性(女性よりも発症リスクが高い傾向にある)
これらの危険因子を持っていたとしても、必ず「非ホジキンリンパ腫」になるというわけではありません。一方で、これらの危険因子を全く持っていなくても、「非ホジキンリンパ腫」になる可能性はあります。
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
American Cancer Society.“Non-Hodgkin Lymphoma Risk Factors”.American Cancer Society.https://www.cancer.org/cancer/types/non-hodgkin-lymphoma/causes-risks-prevention/risk-factors.html,(参照 2024-04-17).
American Cancer Society.“What Causes Non-Hodgkin Lymphoma?”.American Cancer Society.https://www.cancer.org/cancer/types/non-hodgkin-lymphoma/causes-risks-prevention/what-causes.html,(参照 2024-04-17).
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