非ホジキンリンパ腫で適切に治療した場合、余命(生存率)は伸びますか?
適切な治療により非ホジキンリンパ腫の生存率は向上し、今後も改善が期待されています。
非ホジキンリンパ腫(NHL)の生存率は近年着実に改善していますので、適切な治療によって余命(生存率)は伸びると言えるでしょう。
2022年の論文によると、2004年から2018年にかけてNHL全体の5年全生存割合は向上しており(63.5% → 73.3%)、この生存率向上の主な要因として、新しい治療薬の導入があります。
リツキシマブ(リツキサンⓇ)は1998年以降、標準的な化学療法(CHOP)と併用され、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)や濾胞性リンパ腫(FL)の治療成績を大きく向上させました。
今後の生存率のさらなる向上が期待される治療法としては、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤、CAR-T細胞療法などが挙げられます。
特に、CAR-T細胞療法は再発・難治性B細胞性NHLに対して高い奏効率を示しており、今後の治療成績向上に貢献するでしょう。
また、新たな抗体薬や低毒性の化学療法の開発により、高齢者や合併症を持つ患者さんにも、より適した治療法が提供されることが予想されます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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