悪性リンパ腫の予防のためにできることはありますか?
悪性リンパ腫の予防には、原因となるウイルスや細菌の感染予防、食生活の改善、職業的な暴露を避けることが有効である可能性があります。
悪性リンパ腫であるホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫は、確立された明確な予防法がない病気ですが、いくつかのリスク因子が報告されています。
【ホジキンリンパ腫の発生要因】
- 家族歴:家族にホジキンリンパ腫の人がいると、発症リスクが高くなります
- EBウイルス(EBV)感染:日本ではホジキンリンパ腫患者の約50%がEBVに感染していると言われています
- 職業因子:有機溶剤、除草剤、木材粉じんなどに長期間さらされると、リスクが増加する可能性があると言われていますが、明確な根拠はありません
【非ホジキンリンパ腫の発生要因】
- 免疫不全:先天性や後天性の免疫不全が関係しています。例えば、特定の遺伝性疾患や免疫抑制薬の使用がリスクを高めます
- ウイルス感染:EBVやHTLV-I、HIV、C型肝炎ウイルスなどの感染がリスクを高めます
- 細菌感染:ピロリ菌やクラミジア・シッタシなどの感染が関連しています
- 化学物質への曝露:除草剤や害虫駆除剤、有機溶剤などに長期間さらされるとリスクが増加します
- 生活習慣:動物性タンパク質や脂肪の多い食事がリスクを高める可能性があります
以上の発生要因から悪性リンパ腫の予防には、原因となるウイルスや細菌の感染予防、食生活の改善、職業的な暴露を避けることが有効である可能性があります。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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