ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫では、余命(生存率)の違いはありますか?
5年全生存率はホジキンリンパ腫 80~90%以上、非ホジキンリンパ腫 約60~70%と差があります。
ホジキンリンパ腫は、大きく2つに分類されますが、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)と言われるタイプが大部分で、限局期cHLの85~90%、進行期cHLの70%が5年無増悪生存(長期に病変がない状態)し、5年全生存割合は限局期 90%以上、進行期 80~90%と報告されています。
一方、非ホジキンリンパ腫は多様な亜型(サブタイプ)を含み、その生存率はタイプや病期によって大きく異なります。
最も多い病型であるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の5年全生存割合は、
- 低リスク:96%
- 低〜中間リスク:82%
- 中間〜高リスク:64%
- 高リスク:33%
となっています(2024年2月報告)。
T細胞、NK細胞リンパ腫はこれより低く、5年全生存割合は30~70%です。
以上より、非ホジキンリンパ腫全体での5年全生存割合は、約60~70%と考えられています。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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