膜性増殖性糸球体腎炎には初期症状はありますか?
無症状の場合も多く、健診で血尿や蛋白尿として発見されることがあります。
自覚症状として手足や顔のむくみなどがありますが、症状が現れない場合も多くあります。早期発見には検尿が有効で、血尿(尿潜血)、蛋白尿等の異常により発見される場合があります。
病気の進行とともに、半数以上の患者さんではネフローゼ症候群をみとめるとされており、さらに進行した場合には、胸水や腹水を伴うような強い全身性のむくみが現れることもあります。
しかし、この病気の症状の現れ方や程度は幅広く、血尿などの尿の異常の程度もさまざまです。患者さんによって経過も異なり、急性腎障害(短期間で急激に腎臓の機能が低下する状態)をきたす場合があれば、蛋白尿や血尿だけで長期的に経過するケースもあります。
気になる症状がある場合には、医療機関の受診をご検討ください。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性腎障害に関する調査研究班. エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020. 東京医学社. 2020
金子佳賢ら、膜性増殖性糸球体腎炎、日腎会誌,52(7):899-902,2010
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター.“一次性膜性増殖性糸球体腎炎(指定難病223)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4423,(参照 2024-09-02).
公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター.“一次性膜性増殖性糸球体腎炎(指定難病223) よくある質問”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/4425,(参照 2024-09-02).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
膜性増殖性糸球体腎炎
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ