膜性腎症とはなんですか?
中高年以降のネフローゼ症候群の代表的な原因疾患で、腎臓の糸球体に抗体などが沈着します。
膜性腎症は、中高年以降で現れるネフローゼ症候群の最も代表的な原因疾患で、ネフローゼ症候群の約1/3~1/4を占めるとされています。
膜性増殖性糸球体腎炎とは名前が似ていますが、全く別の病気です。
この病気では、腎臓で血液中の老廃物を濾過している糸球体の血管壁に、免疫反応によって形成された免疫複合体(抗原、抗体、補体が結合したもの)が沈着しています。そのため、本来はタンパクが漏れないようにできている血管壁の構造の異常が起こり、タンパクが漏れて蛋白尿となり、ネフローゼ症候群をきたします。
約30%の患者さんでは自然寛解(症状がほぼ無いまま経過する)となりますが、一方で、蛋白尿が持続する場合もあり、約1/3の方では末期腎不全に至るとの報告もあります。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
膜性増殖性糸球体腎炎
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ