膜性増殖性糸球体腎炎(mpgn)は、10代や20代など若い人でもなりますか?
この病気は、若い方でも発症する場合があります。
膜性増殖性糸球体腎炎は、比較的まれな腎炎のひとつですが、若い方でも発症する可能性があります。
この病気は、病気の原因が明らかでないC3腎症やdense depost diseaseなどの一次性(特発性)と、感染や蛋白異常症、自己免疫疾患などで引き起こされる二次性(続発性)に分類されます。このうち、一次性は8~30歳代の若年層で多いとされています。
逆に、それ以降の年代で発症する場合は、C型肝炎や自己免疫疾患などによって引き起こされている場合がほとんどと考えられています。
なお、この病気は初期症状がない場合も多く、健診で血尿(尿潜血)や蛋白尿などの異常で発見される場合もあります。気になる症状があったり、健診で異常を指摘された場合には、医療機関の受診をご検討ください。
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最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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膜性増殖性糸球体腎炎
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「膜性増殖性糸球体腎炎」とはどのような病気ですか?
まれな腎炎のひとつで、腎臓の糸球体にある細胞が増殖し、糸球体という血管の壁が厚くなりすぎることが原因で起こります。
膜性増殖性糸球体腎炎の原因は何がありますか?
感染症や蛋白異常症で引き起こされる場合がありますが、明らかな原因がわからない場合もあります。
膜性増殖性糸球体腎炎ではどのような症状がありますか?
自覚症状では手足や顔のむくみがありますが、無症状の場合もあります。健診で血尿や蛋白尿が認められます。
膜性増殖性糸球体腎炎には初期症状はありますか?
無症状の場合も多く、健診で血尿や蛋白尿として発見されることがあります。
膜性増殖性糸球体腎炎の場合、主にどのような治療をしますか?
原因となっている病気の治療を行います。C3腎症などではステロイド等を用いた治療が行われます。
膜性増殖性糸球体腎炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
腎臓内科の受診を検討してください。お近くにない場合は、かかりつけ医や一般内科にご相談ください。
膜性増殖性糸球体腎炎が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
健診で血尿(尿潜血)や尿蛋白の異常が指摘された場合は、受診をご検討ください。
膜性増殖性糸球体腎炎のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
膜性増殖性糸球体腎炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
原因となっている病気の治療を行います。C3腎症などではステロイド等を用いた治療が行われますが、感染症に罹りやすくなるなどの副作用があります。
膜性増殖性糸球体腎炎で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
患者さんの病態などにより対応が異なります。担当医と治療方針をご検討ください。
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