骨髄増殖性腫瘍の場合、主にどのような治療をしますか?
病気によって異なります。抗がん剤治療や、瀉血(血液を一定量取り除く治療)などが行われます
骨髄増殖性腫瘍の治療は、疾患によって異なります。例えば慢性骨髄性白血病(CML)では、分子標的薬などの抗がん剤による治療が行われます。
代表的な4つの病気の主な治療法は以下の通りです。
慢性骨髄性白血病(CML)
bcr-abl蛋白を特異的に阻害するチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)と呼ばれる分子標的薬を投与する薬物治療が行われます。進行した場合には、細胞障害性抗がん剤を併用したり、造血幹細胞移植が行われることもあります。
真性赤血球増加症(PV)
合併症として血栓症がおこるため、抗血小板薬であるアスピリンで血栓症に伴う症状に対する治療が行われます。瀉血(血液を一定量取り除く治療)が行われ、また、場合によっては過剰な血液細胞を減らず細胞減少療法(ハイドロキシウレアなど)などの薬物治療が行われます。
本態性血小板血症(ET)
合併症として血栓症がおこるため、アスピリンなどの抗血小板薬で予防が行われます。場合によっては、細胞減少療法として、ハイドロキシウレアやアナグレリドなどの薬物治療が行われます。
原発性骨髄線維症(PMF)
根治治療は造血細胞移植ですが、患者さんの状態によって行うことが困難な場合もあります。貧血や脾臓の腫れに応じて、薬物治療(JAK2 阻害薬のルキソリチニブ、細胞減少療法のハイドロキシウレアなど)の実施が検討されます。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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