骨髄増殖性腫瘍ではどのような症状がありますか?

病気によって異なりますが、頭痛、発熱、全身倦怠感、腹部の張りなどがあげられます

解説

骨髄増殖性腫瘍の症状は増加する血球の種類によって異なりますが、例えば真性赤血球増加症(PV)では赤血球の増加が著しいため、頭痛や頭重感、顔が赤くなる、耳鳴りなどの症状が現れます。代表的な4つの病気の症状は以下の通りです。

  • 慢性骨髄性白血病(CML):ゆっくり進行するため初期は無症状ですが、進行すると貧血症状(息切れ動悸)、血小板の減少による症状(鼻血や歯茎からの出血)、倦怠感発熱などが現れます。脾臓が腫れて、お腹がはってくることもあります。
  • 真性赤血球増加症(PV):特に赤血球の増加が著しく、血液の量が増えたり血液の粘度が高くなることから、頭痛や頭重感、顔が赤くなる、耳鳴りなどの症状が現れます。合併症としては、高血圧、血栓閉塞症、出血があります。
  • 本態性血小板血症(ET):半数ほどの患者さんは診断された時には症状がありません。血小板が持続的に増加することから、血栓症や出血が起こりやすくなり、脳梗塞心筋梗塞、頭痛、めまい、消化管出血などが症状として現れます。
  • 原発性骨髄線維症(PMF):骨髄の中に線維が増えたり、骨髄以外の臓器で血が作られることがあります。脾臓が腫れるため腹部の圧迫症状や貧血、全身倦怠感などが現れます。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

骨髄増殖性腫瘍

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A

「骨髄増殖性腫瘍」とはどのような病気ですか?

血球のもとになる造血幹細胞に異常が起こり、赤血球、白血球、血小板が過剰に作られる病気のことです。

骨髄増殖性腫瘍の原因は何がありますか?

一般的には、後天的な遺伝子変異が関わっていると考えられています

骨髄増殖性腫瘍には初期症状はありますか?

病気によって異なり、頭痛、発熱、全身倦怠感などがありますが、無症状の場合も多くあります。

骨髄増殖性腫瘍の場合、主にどのような治療をしますか?

病気によって異なります。抗がん剤治療や、瀉血(血液を一定量取り除く治療)などが行われます

骨髄増殖性腫瘍が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

血液内科や血液腫瘍科の受診を検討してください。近くにない場合には、内科やかかりつけ医にご相談ください

骨髄増殖性腫瘍が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

健診で血球数の増加を含む血球検査の異常を指摘された場合には、受診を検討してください

骨髄増殖性腫瘍のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

骨髄増殖性腫瘍は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

病気に応じて抗がん剤や細胞減少療法、JAK2阻害薬等が使用されます。副作用は解説をご覧ください

骨髄増殖性腫瘍で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

病気に応じて、同種造血幹細胞移植や瀉血など、薬物療法以外の治療方法があります。

関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。

詳しくはこちら